染めの難しさを思う。

ムラなく染める。

一番シンプルで、あたりまえの事が
何と難しく困難を伴う事か。
厚みのあるこの生地を、このボリューム染める。
液の状態や生地の染まり具合、気候や湿度
自分の体調、感情。。。すべてのバランスが保てないと
すぐムラになります。

今までに無い経験です。

数ヶ月前から取り組んでいる
特注品のソファーカバー用の生地。

約85CM巾の厚手の生地、約10メートルを
バーツごとにカットし、
ムラなく均一に藍の濃くならない中間色で
色落しない様に、細心の注意をしながら染め続けてきました。
8回~10回は染めています。

液を見つめて状況を伺ったり
気持ちを鎮めて一心に染めに向かい合うと
遠い昔の職人の意識とシンクロする瞬間を感じて
不思議な感覚を味わう事があります。

モノには生まれるタイミングがあって
そのタイミングは全てが整わないと
違うモノが生まれてしまう。
意識を集中させて、
そのタイミングをつくる、時を読む。
それこそが全てなんじゃないかと思う。

生地を液に入れたら
あとは時間の経過と染まりを信じて待つのみ。

5年、10年先の
時間の経過に耐えられる
染めになったのだろうか。

これは筒描の唐獅子。

先週末、染め上げ洗ったら
染上がりが悪く、
糊置きから作り直しました。

雑念を振り払って
意識を集中しないと染めあがらない。

染めの難しさを感じています。

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