染まらぬ液で染めをする

 

ちょっと藍染をする者としては葬り去りたい事なんですが、
いつの日か貴重な出来事だったと思い返せる様
ここに書き留めておきます。

原料に「すくも」を用い、天然灰汁醗酵建での藍染を試みて
昨年の5月22日に仕込みをしました。大変手間のかかる染めなのですが
時間をかければ染まる液が準備できるだろうなぁ~程の考えで
以前経験した染めを思い出しつつ、出来る材料を揃えれました。

通常ならば(この通常ならば、も正確には以前の経験ならば)
一週間から10日ほどで液が建ち上がる(染色可能になる)のですが
なかなか思い描いた液にはなりませんでした。
今、ブログをさかのぼると 幾つかの重大な過ちをして
何回かのタイミングを逃してしまっている様です。

結局、約2ヶ月経過した昨年7月26日にこの液での染めを諦めたのですが
その後、どうしていたかというと。。。。
諦められず、いつか染まる液になるんじゃないか?という思いと
この液を処分出来ずに(もったいないという思い)、
実は今日迄、一日1回撹拌(液を混ぜ続けて)してきました。

手間の作業だったのですがなんとなく処分の踏ん切りもつかず
正直に告白すると、撹拌を忘れた日もあるのですが
冬場は温度管理もしていなかったので、2日おき位には混ぜてきました。

ここ数日、寒い日もあったのですが
「液」が異臭を放つようになり、このままでは
いい加減まずいぞ。。(近所迷惑です、この臭いは。。)

先日の体験染めで、用意した「藍の液」を
『牛舎の臭い』と表現された方がいらしたのですが
この液はその臭いを通り越えた、腐敗臭です。
(イメージでは昔あった汲取式のそれの臭いです)

※ ちなみに体験染めの液は天然藍と化学藍をブレンドした
  染裕のオリジナルを準備しました。
  もっと詳しく説明すると、「大和藍」をベースにした液です

写真は撹拌後の液の状態です。
藍に染まる気配すらないですね。

臭いのキツい液だったのですが
自分で染めて着て試してみようとロンTを液の中に入れてみました

予想どおり、藍には染まりませんがすごい色になりました。
すくもの腐葉土としての色素の色
といってもいいのでしょうか。。。

この液は耐えられない臭いですが
鼻がなれてくると、だんだん臭さのなかに甘みも感じられる
不思議な臭いになってきました。

自分ではじめた事は、自分で終わらせないといけない事を改めて感じました。

「藍の液」でも「人とモノ」でも「人と人」の関係でも
誤ったり、こじらせたり、タイミングを逃すとこの液の様な状態になり、
元は自分で招いた事。

この液を握りしめながら、今の自分を置き換えてしまいました

腐敗臭を体全身で感じながら、
還元剤を入れて、強制的に染めを試みます。

ちょっと込入った事を書き留めますが
自分の考えでは、醗酵で還元はしなかったものの
すくもに含まれていたインジカンはまだ液の中に含まれ
ているハズだから
溶解/還元させればすくもに含まれていた色素で染色が可能だろうと。

長くなるので次に続きます。

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